空車時、狭い道に入ると、前方にママチャリで2人乗りしている高校生くらいの子達がいた。
僕は手を上げながら頭を下げて、その自転車の横を徐行速度で追い抜いた。
すかさず後方から、笑い声とともに「一方通行は走っちゃダメですよ~」という声が。
ここはよく知ってる道で、もちろん一方通行でもなんでもなく、ただの狭い道である。
知らなかったのか、勘違いか、それともただの煽りなのかよくわからないが、とりあえず僕はその子達に「すいません坊やたち、ここにそんな標識あります ?ていうか自転車の2人乗りはダメですよ~」
と、脳内で言い返して、僕は静かにその場を後にした。
そしてこのブログでネチネチと愚痴を綴るのだ。
僕は煽りっ子界隈については全くの無知だが、おそらくあの子たちは煽り初心者もしくは、煽りデビューなのだろう。
なぜなら彼らの煽りは、テーマの選定から間違っているからだ。
一方通行でないところで2人乗りしながら交通ルールをテーマにしているため、開口一番で墓穴を掘っている。
それならば「運転が下手くそ~」とか「お前の母さん出べそ~」の方がまだマシだ。
ただ、ターゲットを僕のようなへなちょこタクシー運転手にしたのは大正解だと思う。
まぁ彼らはまだ子供だし粋がりたい年頃だろうから、煽られようがどうでもいいと思っている。
むしろ彼らはこの国の制度の被害者なのだ。
少しでも交通ルールを知っていれば、あんな煽り方は恥ずかしくて出来ないはずである。
自転車のヘルメットの着用が努力義務化になってそれはそれで良いことだが、事故そのものを減らすためにも、交通ルールを学ぶ機会をもっと増やすべきだ。
彼らのような無知が一人でもいなくなることを強く願う。