「かもしれない運転」とは、常に最悪の事態を想定しながら運転することです。
例えば、「この人は急に飛び出してくるかもしれない」「この車は急に止まるかもしれない」といった具合に、あらゆる可能性を考慮しながら運転することです。
かもしれない運転は本当に重要!
特に夜間や繁華街のような混雑した場所では、予測できない状況が頻繁に発生します。
先日、僕が経験した出来事を通じて、その重要性を改めて感じました。
夜、お客さんを乗せて狭い繁華街を走行していた時のことです。
前方におじさん3人組の酔っ払いが横に並んで歩いていました。
そのうち1人はかなり酔っ払っていて、今にも倒れそうな状態で、他の2人が彼を支えていました。
「うわぁ…この人多分倒れちゃうんだろうな〜」
と思いながら、その3組人の横を、速度を落とし、ブレーキに足をそえて、ゆ〜っくりと通り抜けようとしたところ、予想通り、三人組の一人が僕の車のちょうど目の前にバタンと倒れこんできました。
笑っちゃうくらい予想通りの展開。
まぁ、こうなるだろうとわかっていたものの、いざ目の前に倒れ込まれるとやはりドキっとします。
なにせ、もしこっちがブレーキを踏みそこねたりしたら、相手は大怪我では済まされません。
こっちは心臓が縮み上がるような思いをしたなんてつゆ知らず、倒れた人も、支えていた2人も、オムツのCMの赤ん坊のようにヘラヘラしながらこちらに向かって手を挙げて、その場を去っていきました。
このような抜けている人たちのせいで加害者になってしまうなんて本当に馬鹿馬鹿しい。
もし事故を起こしてしまっても、
「アイツが急に飛びててきたんだ!」
と、警察に言ったところでどうにもなりません。
それだけはなんとしても避けたい。
歩行者保護はもちろんですが、なによりもこのような抜けた人から自衛するために「かもしれない運転」を励行するべきです。