タクシー運転手

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タクシー運転手の酒と愚痴と哀愁と-人間模様を覗き見るタクシー運転手のつぶやき

タクシー業界に入るまでは、お酒を飲んで騒いでいる人たちに対してあまり良いイメージを持っていませんでした。(今でもその印象はそれほど変わりませんが…)

 

しかし、実際に多くの酔客と接する中で、「お酒を飲んでいないとやってられない」という人もいるのだということが、少しだけ理解できるようになりました。

 

先日も、賑やかな団体の客さんがお店の前で別れ、そのうちの2人がタクシーに乗り込んできました。

乗るなり、一人がため息をつきながら「あー疲れた」「◯◯先輩来てたのかよ、聞いてないよ〜」みたいな話し始めました。

 

もう一人もそれに同意し、二人ともかなり疲れている様子でした。

 

お店の前ではあんなに楽しそうだったのに、タクシーに乗った途端に一変し、まるで別人のように冷め切っている姿を見て、僕はいつもの光景だなと思いました。

 

大抵の場合は、ここから愚痴大会が始まるのです。

もちろん、上司と部下先輩と後輩などが乗り合わせた場合はそうした愚痴は聞こえてきませんが。

 

今まで乗せた酔っ払いのお客さんの中で、「今日の飲み会楽しかった」「またやりたいね」という会話を聞いたのは、本当に、誰がどう見ても仲良さそうな友達同士が乗り込んできた時くらいでしょうか。

 

色々な事情があるのかもしれませんが、ベロンベロンになるまでお酒を飲むのには、それなりの理由があるのかなと思い、その人の人生や哀愁のようなものを感じてしまいました。

 

…ただ、路上で寝てしまったり、人に迷惑をかける行為は、どうかやめていただきたいものです(´゚д゚`)