今回の内容は30代後半のバイク乗りならちょっとだけ共感してくれる(?)と思ってます。
僕を含め、この世代は排ガス規制の問題で燃料供給装置がキャブレターからインジェクションに移り変わる激動の転換期を生き抜いた世代です。(笑)
キャブレター及びインジェクションとは、ガソリンと空気を適切な混合比で霧状にする装置です。
この二つの違いは、大雑把に言うと、キャブレターは機械的に燃料を噴射し、インジェクションはコンピューター制御によって燃料を噴射する、というものです。
インジェクション車は、キャブレター車(以下キャブ車)と違って、天候に関係なく安定していて、燃費がよく、環境にも優しいという良いこと尽くめなのですが、なんだかんだ10台以上キャブ車に乗り継いだ僕にとってこれは大事件でした。
インジェクション車が出回り始めた当時の僕は、
「インジェクション?なんだそりゃバイクといったらやっぱキャブっしょ~」
みたいなタイプの人間でした。
バイクは快適性よりも鉄の馬というか、相棒?…うまく説明出来ませんが、ただの乗り物という枠を越えた存在、いわば生き物のように捉えてました。
しかし、時代の潮流には逆らえず、ついに僕もインジェクションのバイクに乗ることになったのです。
そのバイクの名前は、スズキのグラストラッカービッグボーイ。
スターターボタンを押してエンジンを掛けてみる…
「…うん、いいじゃん…」
まさに一発始動、キャブ車のようにチョーク(気温が低くてエンジンが掛かりにくい時などに使う装置)を引いたり、アクセルをあおる必要もありません。
キャブ車に乗ったことが無い方はピンとこないかもしれませんが、このタイプは、気温が低かったり、標高が高い所ではエンジンが掛かりにくく、仮に掛かったとしても、エンジンが温まってないとまた止まったりするんです(゜ロ゜)
しかしインジェクション車はその気配が全くありません♪
素晴らしい安心感。
キャブ車の不安定さも味といえばそれまでですが、このインジェクションの安定感を知ってしまった僕は、もうキャブ車には戻れません。
キャブ車を否定するつもりは1ミリもありません、むしろ好きです。
ただ、インジェクションの快適性を知ってしまった今の僕だったら、次に買うバイクは間違いなくインジェクション車だと思います。
「インジェクションは壊れたら終わりだけど、キャブ車はオーバーホール(分解して清掃して、必要に応じてパーツを交換して組み立てること)すればいいじゃ~ん」
なんてイキリ散らかしてたあの頃が嘘のようです。
ていうか、そもそもそんなスキルねぇし(笑)
インジェクション車が出回り始めた時の僕は、たいして比較もしてないのに、
「バイクといったらキャブっしょ~」
なんて言ってたのは、こだわりとかじゃなくて、単に何も考えず、ただ頑固になってただけかもしれません。
なので、気になったことは、出来る範囲だったらやってみた方がいいこともあると思います(^^)