タクシー運転手の勤務体制には日勤、夜勤、定時制の他に隔日勤務というのがあり、これは丸々1日働いて次の日は1日休むというもので、多くの運転手はこの体制で働いてると思います。
【隔日勤務の時間の内訳】
拘束時間=21時間
労働時間=18時間
休憩=3時間
僕もこの体制で6:00~0:00の時間帯で働いていて、労働時間だけをみると一見ハードに見えますが、慣れると案外楽だったりします。
そんなわけで今回は、隔日勤務のタクシー運転手の1日について書いていきたいと思います。
今回の記事の内容は僕が働いてる会社の話なので、参考までにということでよろしくお願いします。
●4:40
・起床
前日に何時に寝たかによってコンディションが全然ちがってきます。
ちなみに僕の場合は22時頃に寝るのが一番調子いいです。
わかってはいるんだけど…23時頃まで夜更かししてしまうこともしばしば…
●5:35~6:00
・会社到着
・アルコールチェック
・車の点検
・朝礼
アルコールチェックは国の基準より厳しく、道路交通法ではアルコール濃度が血中濃度0.3mg/mlもしくは呼気濃度0.15mg/Lで違反となりますが、タクシードライバーのアルコールチェックは0.15mg/L未満でもNGです。
これは口臭スプレーどころか、栄養ドリンクやあんぱんでも引っ掛かるくらい厳しいです。
●6:00~16:00
・出庫
・営業
・休憩
・食事
食事や休憩、トイレは営業の合間に自分のタイミングでとりながら16:30頃まで営業します。
14:00くらいになると暇になってくるので、大体この時間辺りに20分ほど仮眠したり食事したりすることが多いです。
●15:30~17:00
・長めの休憩
・ガスアップ(車でいう給油)
17:00頃からまたお客さんが動き始めるので、それに備えて長めの休憩をとります。
この長めの休憩では、いつも行くコンビニで味噌汁やポタージュなどを一杯飲んで、1時間くらい仮眠して、それからガスアップします。
多くのタクシーはLPGというガスで走っているのですが、このガスを入れるガスステーションが自分の営業エリアでは2件しかありません。
しかも営業時間が短く、平日は20時、日曜(祝日)は18:00までなので、それに間に合うよう動かなければなりません。
●17:00~23:00
・営業
17:00頃からまたお客さんが動き始めるので、それに合わせて営業を開始します。
また、22時以降は深夜割増になるのでここは頑張りどころですが、気持ちとは裏腹にこの時間帯はお客さんの動きが鈍い傾向にあります。
駅待機ではなく飲み屋街であれば、無線や手上げのチャンスがあるかもしれませんが、稼ぎ時の時間帯に泥酔されたお客さんを乗せてトラブルになってもイヤなので、僕は駅を選択してます。
●23:00~0:00
・帰庫
・アルコールチェック
・洗車
・集計~入金
・帰宅
売上によっては残業して終電を逃したお客さんを乗せることもありますが、僕は次の日の休みをしっかり堪能したいので、基本的には23時頃には帰庫します。
出庫時だけでなく、帰庫時もアルコールチェックするのは、仕事中にお酒を飲んでないかをチェックするためらしいのですが…
そんな人いる?((( ;゚Д゚)))
そのあとは洗車!営業後の洗車なかなかキツイ!
タクシーは1台を2~3人でローテーションで乗るので次の人のためにキレイにしなければなりません。
会社によっては洗車パートの人がいるらしいですが、うちの会社はそれがいません。
冗談かわかりませんが、先輩から
「1000円で洗ってくれないか」と頼まれますが、
「4000円頂いたあとに考えます」
と言って軽くあしらい、車の外と中をキレイにして、車を定位置に停めます。
そして集計、入金して帰宅!終礼のようなものはなく、やることが終わったらササッと帰れるのが最高に好きです(^^)
以上が隔日勤務のタクシードライバー…というか僕の1日の流れです。
長々とお付き合いありがとうございます(^^)