タクシー運転手

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タクシー運転手が生まれて初めてタクシーに乗った時の話。

皆さんは初めてタクシーに乗った時、どんな気持ちになりましたか?

 

僕が初めてタクシーに乗ったのは確か幼稚園を卒園する頃か、小学一年あたりかな?記憶は曖昧ですが…まぁ多分そこらあたりで、謎にプレミア感というか、優遇されてるような気持ちになりました。

 

まず、親に連れられて家を出ると、目の前に黒くてピカピカのタクシーが止まってるんです。

 

そんで車に近づくと、ドアがガチャっと自動で開くんです。

 

ここで僕はとてもワクワクしたのを、おぼろげに覚えてます。

 

車内はやたらエアコンが効いていて少し肌寒かったけど、それがまた心地よかったような気がします。

 

真っ白い座席、タクシーの独特の新車のような匂い、静かな車内、そして運転手さんが目的地まで運転してくれるという今まで体験したことのないシチュエーションが、幼いながら大人の世界に一歩踏み込んだような感覚でした。

 

その日から「僕は大人になったら絶対タクシー運転手になるんだ」決心したのです。

 

嘘です、なんとなくラクそうでこの業界に転職してきたワケですが、たまに仕事中、突然、幼かった頃にタクシーに乗ったときのワクワク感を思い出すことがあります。

 

別に幼かった頃の夢が叶ったというワケでもないですが、当時の事を思い出すと、まさか自分がタクシーを運転手をしていると思うと、妙に感慨深く、マスクの下で相当ニヤついています。

 

もしかしたら、僕が運転するタクシーに乗った誰かの思い出の1ページとなっているのかもしれません。

 

まぁ僕は当時の運転手さんの顔、全く覚えてませんが。