タクシー運転手

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飽き性の君へ

つい先日、駅でお客さんの順番待ちをしている時に、隣り合った年上の同僚に腰痛で悩んでいることを打ち明けた。

 

「それならいい方法がありますよ」と 、車内で座ったままできる筋トレを伝授してもらうことになった。

 

この人は元はお堅い職業で、しかも衛生管理を担当していたこともあって、効果はお墨付きだ。

 

「これを1年続ければ奥さんから、アラ、あなた背中大きくなったわね と言われるはずですよ」とニコニコしながら話す。

 

ますますワクワクが止まらない。

 

筋トレのメニューは両手を押し合ったり脚を上げたりなどの、拍子抜けするほど簡単なものばかり、でお金もかからない。

 

これを各10秒ずつの合計約140秒、たったこれだけで腰痛の改善、脇腹は引き締まり、奥さんが惚れ直すような背中を手に入れることができるらしい。

 

トレーニングと言えば、 自らを極限まで追い込み、限界のその先までいったところで初めて僅かな効果が期待できるものなんだと思い込んでいたが、実際は正しい筋トレの知識が無いと、ただ筋肉を痛めてしまうだけらしい。

 

まぁ、そもそもそんなトレーニングをこなせるのならこんなお腹してないだろというのは置いておいて…

 

お客さんを降ろして一段落ついてから早速、教えてもらったことを実践してみるのだが…どうも物足りない。

 

なんせ1メニューにつきたったの10秒、これではトレーニングした気がしない。

 

そこで僕は1メニューを30秒にしてみる。合計420秒だ。

 

「お、まだちょっと物足りない気はするけど無理は良くないからな、でもこれなら毎日でも続けられそうだ」と、高を括っていたが、2日目の今日、筋トレめんどくさいスイッチが入っている。

 

うん、やっぱり各10秒ずつにしよう。

 

やはり下手にハードルを上げるのはよろしくない。

 

あともう少ししたらトレーニングしよう。